【留置所生活 その3】 一日のスケジュールは?
留置所での生活は、弁護士の先生の言葉を借りれば通常と異なる異常空間で、脳は早くその記憶を消去するように作用するようです。なので、忘れないうちに留置所の一日の流れについてまとめておきます。
これはあくまでも例で、日によって運動の時間や洗面の時間は前後したりしますし、スケジュールは留置所によって異なりますので、必ずしも留置所に入ったからと言ってこの流れになるとは限りません。大体は同じような流れだと思いますが。
留置所の一日
6:30 起床 ~ 部屋の掃除
7:00 朝食
7:20 洗面(ここで本が読めるようになる)
7:40 運動 ※平日のみ(髭剃+爪切はここで。少し外の空気を吸えるだけ)
8:00 新聞回ってくる(被疑者の記事や警察の不祥事は黒塗り)
8:30 ボールペン(書き辛い)が使用可能になる
AM 入浴(火曜日&土曜日だけ)
AM 取り調べ or 取り調べがない時間帯は自由時間
11:50 昼食
12:00 ラジオ(FM)が流れてくる
13:00 ラジオ終了
PM 自弁で買ったお菓子等を食べられる(お菓子の自弁は火曜日&土曜日)
PM 取り調べ or 取り調べがない時間帯は自由時間
17:10 夕食
17:20 ラジオ(FM)が流れてくる
18:30 ラジオ終了
19:10 洗面(本回収、ボールペンの使用終了)
20:00 捜検(身体と室内を隅々まで調べる)
21:00 消灯(実際は20:30頃には眠前の薬飲んで寝てる)
辛いことは?
何と言っても、「暇」です。本が読める時間、ボールペンが使える時間はいいのですが、夜の洗面から消灯までの間の暇は毎日辛いです。同居人さんとの会話なんかもあったりするのですが、そんなに会話が合うわけではなかったり、日本語不自由で距離感の分からない中国人の方だったりしたので、基本的に苦痛な時間でした。
そしてもう一つ。就寝時間早過ぎ。睡眠薬もらってましたが、寝る時間が早すぎるせいで毎朝5:00頃には目が覚めてました。そこから起床の時間までもう一度寝るのも難しくて、悩みの種でした。
自由時間は何してた?
取り調べが実施されないことが多い土日なんかは自由時間が長くなるのですが、この時間はひたすら勉強と読書に宛てていました。大学入試の倫理や世界史の勉強、(これらについては元々時間が合ったら復習しようと思っていたので)、社会保険労務士の資格取得に向けた勉強、その他差し入れしてもらった本(歴史小説)や自弁で購入した漫画本(スピリッツ、ヤンマガ等)を読んだりしていました。ただ、これらは基本一人で黙々とやることなので、取り調べがあった方がいいと思うこともありました。時間が過ぎるのが早い感じはしましたし、取り調べの担当刑事もいい人だったので、まともな人と話せるというのは精神衛生上は良かったように思います。
余談ですが、同居人となった中国人は自弁か差し入れかはわかりませんが、エ〇本持ってました。どうやって入手したのでしょう。そして何かに使ったのかは永遠の謎です。