生きる、逮捕されても

まさかの「逮捕」で人生終わりかけましたが、僕はこれからも生きていかなければなりません。逮捕された経験ならではの思いを発信していきます。

殺人衝動というものを感じたことがありますか?

自分の人生終わりにしてでも殺したい人間がいる

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このような感情を頂いていること自体、結構重症だと思います。

具体的な記述は避けますが、僕の人間としての尊厳の全てを否定して、且つ僕の人生の全てを奪おうとしている人間がいるのですが、もし、殺人が罪に問われないのであれば、僕は間違いなくその人間を死に追いやっていることでしょう。想像し得るありとあらゆる残酷な手段を使って。

 

むしろ、自分の人生などもうどうにでもなって構わないと思っているので、いっそのこと、そいつを殺して自分も死ぬのもありかと思っています。そのような事態になるのは全然怖くありません。だって、自分の人生に未練なんてないのですから。残された人間が何を思おうと関係ありません。憎悪の感情が止められないのです。

 

そいつが生きている限り自分は苦しみ続けなければなればない、自分の人生の再起・再生を妨げているのはすべてそいつのせいだ、という思いがあります。そいつさえいなければ、そいつの存在さえなければ、自分はまたもとの幸せな生活を手にすることができると思うと、腸が煮えくり返る思いです。

 

自分勝手な言い分であることも重々承知しておりますが、殺人衝動というものは大抵が自分勝手なものです。そこに綺麗な合理性やロジックなどといったものは存在しません。ただただ、おぞましい感情がそこに蠢いているに過ぎません。

 

ブレーキをかけているもの

しかし、僕はそういった衝動に身を任せて、殺人を実行に移すことはないでしょう。というのも、僕がそのような行動を起こすことで迷惑を被る人間、失望する人間がたくさんいることが容易に想像できるからです。僕がそういった行動を起こすことについて、悲しみを覚える人間が一人でもいる限り、僕は殺人衝動に身を任せることは決してありません。僕には自分のことを気にかけてくれる存在を守る義務があります。ですから、そのような残酷・残虐な衝動に身を任せることはできません。

 

しかし、覚えておいて欲しいのです。幸い、僕には、自分を自分のことを気にかけ、守ってくれる存在がいます。そういった存在が、僕が最悪の事態を引き起こさないためのブレーキになっているということを。そういった存在がなければ、僕は一気に殺人衝動に身を任せて、自分の人生もその人間の人生も終わりにしていたことでしょう。

 

きっと、僕と同じような境遇に置かれている人間は少なくないと思います。人生うまくいっていたのに、警察の世話になることによってその人生がメチャクチャになってしまった人間が。

そういう人に、どうか皆さん、救いの手を差し伸べてください。その人が最悪の行動を起こしてしまわないためのブレーキになって欲しいのです。過ちは犯しましたが、本人が誰よりも更生を考え、真面目にこれからの人生を生きていきたいと思っている人がたくさんいるはずです。

 

一口に逮捕経験者、元受刑者などと言ってその人を断罪することなく、一人の人間として見てあげて欲しいのです。そうすることで、これから起こり得る最悪の事態を防ぐことも、その人をどん底から救うこともできるはずですから。

 

僕は、自分のおぞましい殺人衝動よりも、自分を守ってくれる人の存在を信じます。