突然の病気や怪我のことを考えると「会社勤め」という生き方は実は結構手固い保険になっている話
どうも、アイラの凡人です。
ここ1か月で事故、怪我、病気……としたくもない経験をさせられたわけでですが、その分得られた教訓もありますので、皆さんにシェアできればなーと思います。
このブログの大きなテーマの1つに「脱サラ」があります。「脱サラ」について語ろうとすると必然的に大企業や会社勤めという生き方をディスる方向性に傾くのが常なのですが、盲目的な選択をしてしまわないためにも、また、自分自身や家族の納得度を高めるためにも、正社員として会社に勤めるメリットというものについてもしっかり見極め、理解していく必要があると思っています。再就職の難しさを考えれば、辞めてから会社勤めの魅力に気づいてももはや手遅れなことが多い時代ですから……。
病気や怪我で働けなくなったらどうする??
さて、今回気付いた会社勤めの強みは、突然の病気や怪我に強いということです。これは体験してみればよくわかります。自分は昨日の記事に記載の通り、1ヶ月程度怪我と病気のダブルパンチで仕事を休むことを余儀なくされたわけですが、その間も「病気休暇」という形で給料が保障される、というのは「ノーワークノーペイ」という原則を考えてみると非常にありがたいシステムなんですよね。労働基準法ベースで考えれば、使用者側に「病気休暇」を有給にする義務はないわけですし、就業規則や労働協約における有給の「病気休暇」というものは、非常に労働者に優しい制度なわけです。さらに言うと、会社勤めで社会保険に加入してさえいれば、会社に有給の「病気休暇」制度がなくても、健康保険から傷病手当金を受け取ることもできます(月収の3分の2を最長1年6カ月)。長期の入院でもすぐに困るわけではありません。「休職」の状態になっても給料の何割かが保障される企業もありますし、やはり会社勤めは総合的に考えて、病気や怪我のリスクには強いです。
同じ怪我や病気をするにしても、自営やフリーランスだと長期休業補償の保険にでも入っていない限りその間の収入は原則として保障されません。この点にのみ関して言うと、病気や怪我で働けなくなった場合のことを考えれば、会社勤めというのはそれ自体が大きな保険になり得るわけです。
怪我や病気で働けなくなるリスクは、誰にでも等しくあります。絶対に怪我しない、病気にならない、という人はどこにもいません。自営やフリーランスで生きていくとなれば、そういったリスクがあることも見越して長期休業補償の保険に入るなり、貯蓄に余裕を持たせるなり、ストック収入を確保するなり、何らかの対処を練る必要があります。そこは自営やフリーランスのデメリットであると受け止めなくてはならないでしょう。
「病気休暇」や「傷病手当金」の制度は普通に健康体で会社員生活を送っている人にはなかなか見え辛い会社勤めのメリットですが、しっかり見極めたうえで、今後の人生の選択をしていきたいと思っています。